イベントアンケートの作り方は?便利な質問項目テンプレートや回答率が上がるコツを紹介

28 2026.01

アンケート活用事例

イベントで参加者の声を集めたいと思っても、質問項目が思いつかなかったり、思うように回答が集まらなかったりすることは珍しくありません。フィードバックが得られなければ改善のチャンスを逃してしまいます。
この記事では、回答率を高めるアンケートの作り方から、具体的な質問項目のテンプレート、そして集計データの活用方法までを解説します。
イベントアンケートの作り方は?便利な質問項目テンプレートや回答率が上がるコツを紹介

イベントの成否は「アンケート」で決まる? 重要な理由

多くのイベント担当者が「イベントが無事に終わること」をゴールにしがちですが、真の成功はその先にあります。
重要である理由を以下に挙げました。
アンケートは単なる感想収集ではなく、次回の『予算』と『集客』を最大化する戦略ツールです。

「記憶」を「客観的なデータ」に変えるため

運営側の「盛り上がった」という主観的な手応えは、時に危険です。アンケートによって数値化されたデータは、次回開催の予算獲得や社内報告における最強の根拠(エビデンス)となります。

多数派の声を聞くため

直接感想を伝えてくれる参加者はごく一部です。不満を感じて黙って去ってしまう層の本音を吸い上げることで、致命的な課題を早期に発見できます。

顧客との接点を「点」から「線」にするため

イベントは接点の始まりに過ぎません。アンケートで興味関心の所在を特定することで、その後の営業アプローチの精度が劇的に向上します。

イベントアンケートにおける設問作成 3つの基本

ここでは、イベント参加者からできる限り有益な情報を得るためのイベントアンケートの設問の作り方のコツを紹介していきます。イベント運営においてフィードバックを得る機会は非常に重要です。

①アンケートの目的・目標を設定する

アンケート結果の使用目的が定まっていないまま、とりあえず気になることを聞くと、無駄な設問や選択肢が増えてしまい、回答者に負担がかかるだけでなく、データの活用も難しくなります。
「アンケートから何を知りたいのか」、「そのために必要な設問項目や選択肢は何なのか」ということを逆算して考え、データ収集後の活用イメージを持ってアンケートを作成することが基本となります。

②設問・回答形式ごとにも目的を決める

調査の目的が決まったら、設問文、回答形式、選択肢などを決めていきます。ポイントとしては、「○○を知るために△△な情報が欲しい」というところまで突き詰めると、適切な設問文や回答形式を採択しやすくなります。
また、集計・分析のしやすさを考えた回答形式を採択することも重要です。例えば回答形式は自由記述式より選択肢式の方が集計・分析がしやすくなります。
無駄のないアンケートは、回答者負担の軽減につながるかつ、リサーチャーにとっても集計・分析面で業務効率が上がります。根拠を持って設問・回答形式を決めていきましょう。

③バイアスが生まれない回答選択肢を用意する

リサーチにおけるバイアスとは、回答結果に偏りが生じることです。偏った調査結果は有効性の是非が問われ、せっかく調査をしたのに使えないデータとなった場合、作成時間やコストが水の泡となります。
バイアスは意図的でなくても設問文や選択肢、アンケートタイトル、対象者など様々な場面でかかることがあります。実態に近い形の回答結果になるようにバイアスに注意をしながらアンケートを作成しましょう。

【参考記事】
アンケートの作り方|実施方法や回答率アップのコツも解説
イベントアンケート作成における設問の作り方のコツ

イベントアンケートで回答率を上げる7つの実践テクニック

イベントアンケートの実施において重要なのが、回答率です。ここではアンケートの回答率を向上させるためのポイントを紹介していきます。
1. 「1問1内容」でシンプルに:1つの設問で2つのことを聞かない(ダブルバーレル質問の回避)。
2. 選択形式をメインにする:直感的にタップ・クリックだけで終わる設計にする。
3. 最重要の質問を冒頭に:回答者の集中力が高い初期段階で、最も聞きたい項目を配置する。
4. 所要時間・設問数を明記:「約3分で完了」など終わりを見せて心理的ハードルを下げる。
5. イベントの「最初」に案内:来場時や開始時にQRコードを周知し、回答時間を確保する。
6. マルチデバイス対応:スマホでストレスなく入力できるUI・Webフォームを活用する。
7. 回答特典(インセンティブ):講演資料や限定動画など、参加者にとって価値ある特典を用意する。

【参考記事】
アンケート調査で「回答率」が重要なのはなぜ?回答率を向上させる方法についても解説
実施におけるチェックリストをご用意しました!参考になれば幸いです。
フェーズ チェック項目 内容の確認
設計・準備 目的の明確化

「満足度調査」か「リード獲得」か、ゴールは明確か?

設問数の精査

3〜5分以内で回答可能か?(最大15問程度)

デバイス最適化

スマホで操作した際、画面が崩れていないか?

選択肢の網羅性

答えに困る設問はないか?(「その他」や「わからない」の設置)

インセンティブ

回答特典(資料等)の準備と案内文は用意したか?

告知・配布 案内タイミング

終了直前や休憩時間など、最も回答しやすい時間はいつか?

アクセス性

QRコードは読み取りやすいか?短縮URLは用意されているか?

テスト回答

公開前に自分で回答し、矛盾した設問や入力エラーがないか確認したか?

匿名性の明示

心理的ハードルを下げるため、個人情報の扱いを記したか?

運用・分析 リアルタイム確認

開催中に回答状況を確認できる体制か?

自由回答の深掘り

「なぜそう思ったか」を問う設問が1〜2問入っているか?

お礼メール

回答後、自動でサンクスメールが飛ぶ設定になっているか?

チーム共有

結果を運営チームや営業部門へ共有するフローは決まっているか?

適切な回答形式

アンケートにおける回答形式は主に以下の4つがあります。アンケートの目的や回答負荷を考慮して適切な回答形式を選択しましょう。
回答形式 特徴・運用上の注意点
単一回答 SA (Single Answer)
✓ メリット

回答が一つなので集計や分析が行いやすい形式です。

! 注意点

一つしか選択できないため、回答者に心理的負担がかかりやすくなります。

複数回答 MA (Multiple Answer)
✓ メリット

潜在的な意見を把握しやすく、回答者も当てはまるものを全て選べるため回答が容易です。

! 注意点

結果がぼやけてしまう可能性があるため、必要に応じて回答個数制限を設ける工夫も有効です。

マトリクス 表形式回答
✓ メリット

複数の質問に対し、同じ選択肢で回答してもらう際、コンパクトにまとめられます。

! 注意点

項目が多いとスマホでは画面からはみ出し、スクロールの手間から回答精度が下がる傾向があります。

自由記述 FA (Free Answer)
✓ メリット

選択肢では用意できなかった、回答者の生の声や予想外の発見を得ることができます。

! 注意点

記述の手間により離脱率が上がります。極力選択肢形式を用意し、補足として利用するのが理想的です。

イベントアンケートの作成方法

イベントアンケートの実施方法は、主に「紙」「Webフォーム」「専用サービス」の3種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、参加者の属性やイベントの規模に合わせて最適なものを選びましょう。
手法 メリット デメリット 向いているケース
紙のアンケート
  • 高齢層も答えやすく、その場で回収しやすい
  • 印刷コストがかかる
  • 集計に手間がかかる
  • 一度配布すると修正ができない
  • ネット環境がない会場
  • 小規模なイベント
Webフォーム
  • 印刷が不要
  • リアルタイムで集計できる
  • 内容の修正が容易
  • 回答者にITリテラシーが必要
  • インターネット環境が必須
  • 一般的なセミナー
  • オンラインイベント
作成サービス
  • 高度な集計・分析機能
  • 大規模な調査に対応可能
  • 多機能でカスタマイズ性が高い
  • ツールにより利用料が発生する
  • 展示会や大規模イベント
  • 詳細なデータ分析が必要な場合

イベントアンケートの例文・テンプレートの紹介

ここでは、イベント開催時に使えるアンケートの設問項目をいくつかご紹介していきます。
聞きたいことに応じてアレンジしてご活用いただければ幸いです。

Q.イベントを知ったきっかけを教えて下さい。

□当社のホームページ、□SNS・ブログ、□メールマガジン、□検索エンジンでに検索、□インターネット広告、□交通・屋外の広告、□家族・友人・知人、□その他


Q.イベントの満足度について総合的に教えて下さい。

□満足、□やや満足、□どちらともいえない、□やや不満、□不満


Q.前問で答えた満足度の理由について、具体的に教えて下さい。

自由記述欄


Q.イベントで良かったと思うコンテンツを教えて下さい。

□コンテンツ1、□コンテンツ2、□コンテンツ3、□コンテンツ4、□コンテンツ5


Q.イベントに対する不満点があれば教えて下さい。

自由記述欄


Q.次回、イベントを実施する場合は参加したいですか。

□参加したい、□参加したくない

Q.イベントへのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

自由記述欄

これらの項目と合わせて性別や年代など属性情報も聴取するようにしましょう。満足度や不満点などは回答者属性によって違う場合があります。アンケート内で聴取した属性情報を分析軸として、クロス集計表で結果を確認すると、改善に役立つデータを計測することが出来るかもしれません。弊社が運営するアンケートツール『Surveroid(サーベロイド』ではそのようなクロス集計表を出力することも可能です。

企業担当者向けのセミナー、ウェビナーなど

Q.本セミナーを知ったきっかけを教えて下さい。

Q.セミナーの総合満足度を教えて下さい。

Q.前問で答えた満足度の理由について、具体的に教えて下さい。

Q.現在抱えているお困りごとを教えてください。

Q.本セミナーの内容はお困りごとの解決に役立ちそうですか。

Q.セミナーで良かったと思うコンテンツを教えて下さい。

Q.次回、セミナーを実施する場合は参加したいですか。

Q.セミナーへのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

子供向けイベント、地域イベント、ライブイベントなど

Q.イベントを知ったきっかけを教えて下さい。

Q.これまでイベントに何回参加したことがありますか。

Q.イベントの総合満足度を教えて下さい。

Q.前問で答えた満足度の理由について、具体的に教えて下さい。

Q.本イベントで最も魅力的だったコンテンツを教えて下さい。

Q.次回、イベントを実施する場合は参加したいですか。

Q.イベントへのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

集計したデータをどう活用すべきか?

アンケートは回収して終わりではありません。集計し、分析し、次のアクションにつなげて初めて価値が生まれます。集まったデータをどのように料理すればよいのか、活用のステップを解説します。

定量データで全体傾向を掴む

まずは選択式の回答を集計し、客観的な数値でイベントを評価します。平均値だけでなく、「満足」と「大変満足」を合計した割合(トップ2ボックス)を算出すると、より実態に近い満足度が把握できます。

・属性別のクロス集計: 例えば「満足度」と「役職・部署」などを掛け合わせることで、「営業職には刺さったが、技術職には物足りなかった」といったターゲットとのズレを可視化できます。

・グラフ化の徹底: 数値の羅列ではなく、円グラフや棒グラフで整理し、誰が見ても一目で状況がわかるようにしましょう。

定性コメントから課題を見つける

自由記述欄に書かれた生の声は、数値化できない背景や理由を教えてくれる「改善の宝庫」です。

・ポジティブ・ネガティブの分類全コメントに目を通し、「評価された点」と「改善すべき点」に仕分けます。

・具体的な対策への昇華「空調が寒かった」「内容が初心者向けすぎた」など、運営面と企画面の両方から課題をリストアップ。次回開催時にどう改善するか、具体的な対策案まで落とし込むことが重要です。

まとめ

イベント運営を続けていくためには、主催側からはわからないイベント参加者からの意見を知ることが大切です。イベントをより良いものにしていくためにアンケートを実施し、改善に向けて動くというサイクルを回すことで以降のイベントに活かしましょう。
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